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公式サイト(VAP)


蚩尤(アイアン2006),  窮奇(ダークロン2006), 癘鬼(ゴールドサタン2006)

2005/8/23更新

「ミラーマン REFLEX」
脚本:小中千昭 監督:小中和哉 
出演:唐渡 亮 伊藤裕子 石田未来 石田信之 三輪ひとみ
   小沢和義 伊藤克信 松山鷹志 北岡龍貴
製作:円谷プロダクション 製作協力:円谷エンターテインメント
企画制作:バップ
2006年新春劇場公開予定


記者発表会が22日、行われました。かなりの取材陣が集まってくれて、ちょっと驚いた程。
現在撮影の真っ最中で、記者発表の日も朝8時半まで徹夜の撮影が行われていたそうで。

1971年に放送された「ミラーマン」を今に蘇らせるという企画について、私は2003年に、初めてプランを作成していました。その時とは制作の枠組みが変わりましたが、基本的な考え方、設定はその時以来ずっと発酵させてきたものがベースとなっています。
旧作のベーシックな設定をそのまま踏襲するのではなく、大胆に解釈を変えていますが、「ミラーマン」という作品の持つ基本的な構造、ムードというものについては、極めて忠実に復活を試みようとしています。

ミラーマンのデザインは、旧作のTV放送が始まる前、学年誌にて連載されていた最初のデザインを基調に新たに造形されています。登場する三体の怪獣も、アイアン、ダークロン、ゴールドサタンを、作品の基本設定に合わせて新解釈したものになっています。

主演の唐渡亮さんは、既に仮面ライダーG4という変身キャラクターを演じられた方ですが、今回は、これまでの変身ヒーローのイメージとは全く異なるヒーロー像を作ってくれる筈です。
伊藤裕子さん、石田未来さんという非常に魅了的な女優陣と、そうそうたる演技陣が集結しています。

旧作の主人公を演じられた、石田信之さんは、REFLEXの主人公、鑑(あきら)の兄の役で、出演して頂いています。こういう設定にしたのは、旧作「ミラーマン」の続編として企画書が作成されながら、放送されなかった「ミラーマン・兄弟」という設定へのオマージュでもあります。
ミラーマンの兄弟の物語という側面もあるこの作品を、実写では8年ぶりに組む事になった、弟・小中和哉が、「ULTRAMAN」を経てどんなヒーローを産み出すか、是非、期待してお待ち下さい。


【0:10AM更新】
公式サイトが公開されました。


2005/8/24更新

「ミラーマン REFLEX」について、もうちょっと詳しい事を書いておきます。

アクション監督には、谷垣健治さんが参加してくれています。香港、ハリウッドで活躍した優れた若手の方で、自身の監督作品のスケジュールを縫って、今回手腕を奮って戴いています。
脚本側からの提案として、今回の作品は徹底的にライヴ・アクションに拘った闘いを見せたいというものがありました。 肉体原理主義的な、特撮ドラマが私は見たかった訳です。
主演の唐渡亮さん自身にも、大いにアクションをして戴きますので、御期待下さい。
書き漏らしてしまいましたが、三輪ひとみさんも重要な役で出演されます。

この作品は、基本的には三話各45分「帰神」「蠱毒」「鎮魂」というエピソードから構成されていまして、各話完結ではあるんですが、 視点を伊藤裕子さん演じるヒロイン側から見ると、一本の長編という色彩が強くなります。
来初春の劇場公開版は、二時間弱の長編として、再編集されたものが公開される予定となっています。

質問があったのでお答えすると、蚩尤(アイアン2006)、癘鬼(ゴールドサタン2006)は巨大怪獣です。窮奇(ダークロン2006)は等身大です。

また、記者会見で、某社から質問があったんですが、今回の作品は子どもにも見られるものかという問いに、弟の監督は「基本的には大人向けだが、子どもでも愉しめるものになる」と答えていました。

画像は、映画ジャーナリスト斉藤守彦さんが撮って送ってくれたもの。感謝。



2005/9/02更新

一昨日、無事クランク・アップしたそうです。かなり厳しいスケジュールの中、機動力あるスタッフ・ワークで乗り切れたのだそうです。スタッフの皆さん、大変大変お疲れさまでした。


2005/10/30更新



ミラーマン REFLEX、Focus 1「帰神」が完成しました。来年1月末公開の映画では頭1/3のパートになります。久々に音響ダビングに参加しましたが、映像作品の完成に立ち会うのはやはり愉しいものです。音楽、効果音の支えあって、実にエキサイティングな出来となりました。「Alice6」以来、和哉とは長いパートナーである松木朗氏の編集がとにかく素晴らしかった。御期待下さい。


2005/11/20更新


音響ダビングが終了しました。これから劇場公開版の編集に入ります。
50分3話構成の物語を、一本の映画として再構成するにあたり、新しい要素は加えられず、オリジナルにある幾つかの要素はオミットせざるを得ません。元々はビデオ作品としてのバジェット、製作規模を想定して書いたものであり、劇場公開は宣伝的な要求から決定されたものです。
それでも、是非劇場で見て戴きたい、と思っています。
暗い劇場で、映像と音響に集中して見て貰う事で、この作品に注ぎ込まれたスタッフの濃密な仕事の成果をしっかりと受け止めて貰えるだろうと考えるからです。
まあ正直に言えば、もっとスケジュールと予算があれば、ああもこうもしたかったところは多々あります。しかし、こうしたプログラム・ピクチュアという枠だからこそ出来た事の大きさに、私個人としては極めて充足感を得る事が出来ました。
公式サイトの「特報ムービー」がアップデートされました。やっと、作品のムードを表現したヴァージョンのトレイラーになっています。是非御覧下さい。


2005/11/21更新

ミラーマン REFLEXは、谷垣健司アクション監督によるフル・コンタクトなアクション・シークェンスが見所の一つですが、三話目である Focus 3 鎮魂では、ミラーマンと、北岡龍貴氏の香港アクション直系なバトルが見せ場です。北岡氏は、ウルトラマンティガで怪獣を演じた一人で、後に平成セブンのウルトラセブン、ウルトラマンネクサスでは俳優として出演していました。


2005/11/22更新

撮影を覗きに行く機会は無かったんですが、音響ダビングにはフル参加しました。というのも、音楽に関してのプランニングを提案していたからでした。この作品のスコアは、ジャズミュージシャンの斉藤高広さんと、雅楽奏者・仁美哲さんによるもので、古式神道のサウンドと70年代フリージャズ的を融合させた、独特なものに仕上がっています。これと対比させる形で、アクション・シークェンスでは、ATTACK HAUS(エンド・テーマ曲も担当)、GUN DOG、EDGE OF SPRITといったハードコア系、ミクスチャー系のメタル楽曲がガッツリと鳴ります(バンドの詳細は公式サイトにて)。
私が、シナリオを執筆している時、SLIPKNOTとかTOOL等のアルバムをガンガン流していた事もあり、VAPにそういったソリッドなロックのアーティストの楽曲を提供して欲しいとオーダーしたのでした。
ジャズ、雅楽、メタルと、全く方向性の異なるサウンドがこの作品にはコラージュされていますが、これは作品そのものの多義性、多面性を表したものだと言えるでしょう。
また、音響効果の見事さにはとにかく敬服しており、総じてこの作品のサウンドは「濃い味」(和哉・談)です。

音響ダビングに参加したのは、やはり和哉監督との「くまちゃん」以来。愉しかったなぁ。