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この年表は、デ・リーパー・レポートと同時に、私がシリーズ構成用に作成したものです。
白字の部分は史実、それ以外は創作です。
Digital (Network) World Real World
1970
ALPAnet(国防総省ネットワーク)に、史上初のコンピュータ・ウィルス(ワーム)が仕込まれる。
リーパー(死神)プログラムにより駆除された。
1980年代
エシュロン Eshelonと呼ばれるSIGINTシステムが稼働開始。アメリカ国家安全保障局が主導のもと、世界各国に通信傍受基地が設営されていく。
このエシュロンのプログラムの自己防衛システムが、デ・リーパーの始祖だったという説もある。
1986
まだ極めて小さな世界だったネットワーク内に、デジモンのデータ、流出する。これ自体は事故であった。
1990年代
ネットワーク内で自立行動を始めたデジモンは、ネットワークの拡大と、蓄積される膨大な人間の歴史、自然科学の情報を得て、独自に「進化」をしていく。
1994
ネットワークの戦国期。対抗する勢力に打ち勝った四聖獣は、デジモンとその世界、デジタル・ワールドを守護する「神」となる。
同時に、デジモンたちは、それぞれの形質・特性に適した「世界」を生み出していく。
1997
アメリカFBIの電子メール傍受システム『カーニヴォー』(肉食獣の意。現在はDCS1000に改称)、稼働。またこの頃、日本の在日米軍基地にもエシュロンの傍受施設が設置されたと思われる。
1999
ネットワークの利用が一般にまで広く浸透し、伝わる情報量が飛躍的に増える。これによりデジモンの活動領域も大きく広がる。
2001
日本SIGINT計画は、ヒュプノスと名付けられたメインシステムで稼働を開始。電波に偏ったエシュロンに比べ、有線ネットワークにも重点を置いたシステムは一躍世界最高レベルのものに躍り出る。
200X
ヒュプノスを筆頭とするネットワーク監視システムは、デジモンの世界にとっては嵐となって吹き荒れる。
デジタル・ワールド最深部で不活性状態であったデ・リーパー再覚醒の予兆を得た四聖獣の一体、チンロンモンは、デジモンの進化触媒プログラム「デジ・エンテレケイア」を、デジノームの力を借りてデジモンの姿にして隠す。
以来デジモンは自律的進化を抑制されていた。
1948年〜冷戦時代
UKUSA協定締結。SIGINT(通信傍受)を西側各国間で協力しあう事が密かに始まる。
1980年代
コンピュータによる人工生命の研究、各国で始まる。
コミュニケーション実験の為に生まれた原始的な疑似生物、デジノームが誕生。
1984
パロアルトの研究施設にて、ドルフィン(ロブ・マッコイ)助教授による仮想野生体系研究 Digimon が始動。
学生の李鎮宇らが参画し、ワイルド・バンチと名乗る。
1986
Digimonプロジェクトは、世界各国の若き研究者を魅了するも、援助をしていた日本企業が撤退し、チームは解散。
Digimon により生み出されたデジタルモンスターは凍結された。
1990
「進化」をキーにした仮想生物研究プロジェクト、ティエラがスタートする。メモリ空間に、増殖し過ぎるとリーパー・プログラムによるジェノサイドが起こるシステム。
1993
ワイルド・バンチのメンバーであった水野(SHIBUMI)、デジモンのプログラムを独自に拡張する研究を続けていたが、交通事故に遭い、半覚醒状態に。
1997
日本最大手玩具メーカー、デジタルモンスターを携帯ゲームのキャラクターにする。
爆発的なヒットにより、デジタルモンスターは子ども達にポピュラーな存在になっていく。
1998
デジタルモンスター、カードゲームになる。子ども同士のコミュニケーション・ツールとしても機能。
1999
TVアニメ「デジモンアドベンチャー」放送開始。
2000
「デジモンアドベンチャー02」放送開始。
日本政府、他国に遅れた情報管理を挽回すべく、ネットワーク監視/防諜システム SIGINTプロジェクトを始動。基本構想、総指揮を努めたのは、若く野心溢れる科学者、山木満雄。
ネットワーク内で自律的に活動するデジモンによる障害が頻出。「ワイルド・ワン」と呼称し、排除を始める。
200X-1
牧野留姫、デジモン・カード大会で連勝。しかし決勝で九州の少年、秋山遼に破れる。
遼はその後暫くして、サイバードラモンの導きでデジタルワールドへ入り、旅を続ける。
200X
レナモン、インプモン、テリアモン、新宿新都心周辺にリアライズする。
李健良、アメリカ製オンラインPCゲームで、テリアモンと出会う。
松田啓人、デジノームと交感、ギルモンを作り出す。