4,5年ほど前に、ロフトプラスワンのイベントで、金子修介監督と初めて顔を合わせた。 「ガメラ」のリメイク版は、当初私と弟が脚本を書いていたのだが、それは昭和時代のガメラのイメージに則った、子どもが主人公のジュヴナイルであり、その脚本案自体はキャンセルされてしまったのだが、ガメラとギャオスがアトランティスの生体兵器であった、という設定だけは何故か、伊藤和典氏の脚本、金子修介監督によるリメイク第一作目に引き継がれていたのだった。 そんな因縁もあったので、金子監督とは一度組みたいと思っており、この時にその意志を告げていた。 その事を金子監督が覚えていたからかは判らないのだが、私が提出した数種のプロット案を含め、多くの企画案の中から金子監督が選んだのが、「妖少女記」と仮題をつけていた私のプロットだった。 プロットの意図は、香山滋的な妖精少女物語を実写でやろうというところにあった(かつてアニメーションでは、平野俊貴監督の『吸血姫 美夕』の1エピソード『鱗翅の蠱惑』にて、香山の『妖蝶記』をイメージした物語を既に書いている)。 金子監督は、特にプロットに対して変更を提案する事はなく、脚本化への作業の苦しみは、私の内部での問題だけだった。 |
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ブルーノートというジャズの名門レーベルの1500番台、そしてそこに欠番があるという説明は、事実に沿って描写してある。当初はレーベル名も本物で行けると言われていたのだが、やはりもじった別の名前に変更を余儀なくされた。 |
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